高次脳機能障害について

更新日:2016年03月20日

 高次脳機能障害とは、交通事故などによる外傷性脳損傷や脳卒中などによる脳血管障害など、脳が損傷したことの後遺症として、物を覚える、話す、自分で考えて行動するなど、それまで普通にできていた日常生活に支障がある状態をいいます。

高次脳機能障害の症状

 高次脳機能障害の中でも、脳のどの部分が損傷しているかによって、症状が異なりますが、比較的多い症状として、「記憶障害」、「注意障害」、「遂行機能障害」、「社会的行動障害」があります。

記憶障害

  • 物の置き場所を忘れたり、新しいできごとを覚えていられなくなること。そのために何度も同じことを繰り返し質問したりする。
  • ついさっきのことを忘れる
  • 人の名前が覚えられない
  • 何度も同じことを言う

注意障害

  • ぼんやりしていて、何かをするとミスばかりする。ふたつのことを同時にしようとすると混乱する。
  • 落ち着きがなくじっとしていない
  • 気が散りやすい
  • 集中できない

遂行機能障害

  • 自分で計画を立て、ものごとを実行することができない。いきあたりばったりの行動をする。
  • 考えずに行動を始める
  • 時間の見積もりや行動の段取りがうまくできず効率が悪い
  • 指示されなければ行動できない

社会的行動障害

  • すぐかっとなったり、大声を出したりして、感情を抑えられない。逆に意欲が低下して、自発的な行動が出来なくなってしまう。場にそぐわない言動が見られる。•怒りっぽい
  • 引きこもりがちである
  • 1つのことにこだわる

高次脳機能障害者への支援

精神保健福祉手帳の取得による支援

高次脳機能障害の診断を受けた方は、日常生活や社会生活の障害の状況に応じて、精神保健福祉手帳の取得が可能です。また、手帳取得により、所得税、住民税に係る税制上の優遇措置、NHKの受信料の減免などが受けられる場合があります。主治医または社会福祉課にご相談下さい。

身体障害者手帳の取得による支援

失語症のある方、または高次脳機能障害に併せて片まひ等、身体の機能に障害のある方は、身体障害者手帳の取得が可能です。 また、手帳取得により、所得税、住民税に係る税制上の優遇措置、NHKの受信料の減免などが受けられる場合があります。主治医または社会福祉課にご相談下さい。

障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス

高次脳機能障害の診断を受けた方は、障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスの対象となる場合があります。社会福祉課にご相談下さい。

自立支援医療(精神通院)

高次脳機能障害の診断を受けた方で、通院による精神医療を継続的に必要とする病状にある場合、その精神通院医療について、自立支援医療の対象となり、医療保険の自己負担額が軽減されます。社会福祉課にご相談下さい。

高次脳機能障害の相談窓口

市役所社会福祉課(加東市役所1階) 電話番号 0795-43-0409(直通)
兵庫県立総合リハビリテーションセンター 電話番号 078-925-9262

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 健康福祉部 社会福祉課 障害者福祉係
〒673-1493
兵庫県加東市社50番地 庁舎1階
電話番号:0795-43-0409
ファックス:0795-42-6862
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