木造大日如来坐像

更新日:2017年12月28日

木造大日如来坐像

木造大日如来坐像

読み方(ふりがな)

もくぞうだいにちにょらいざぞう

員数

1躯

指定内容

彫刻

所有者

加東市田中地区

所在地

加東市田中

指定年月日

1991年(平成3年)3月30日

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

像高153cmを測り、智拳印を結ぶ金剛界の大日如来坐像で、薬師堂宮殿の中央に祀られています。

ヒノキ材の一木を割矧ぎし、両耳前を上下に通る線にして前後に割り、内刳りを施しています。頭部には連珠文や列弁文、花状を意匠した天冠をかぶせ、髪は上部で束ねられています。額には後補と考えられる白毫があり、眼は彫眼で首には三道、条帛は左肩から斜めに巻かれ、両腕の上腕部に臂釧、手首付近に腕釧が彫り出されています。下半身は右足を上に結跏趺坐しています。彩色は後世に補修されたものと考えられています。

胎内の背中・腹部などに墨銘があり、承安2年(1172)に仏師快僧光房の手によって製作されたことや、檀越として僧延・勝鏡・勝房・源輝ら廿余名が関わっていたことが記されています。

本作は、胎内銘から製作事情が判明している点が珍しく、平安時代後期の作風を示す非常に貴重な仏像です。

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 教育委員会 教育振興部 生涯学習課 文化財係
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