銅造如来坐像
銅造如来坐像
読み方(ふりがな)
どうぞうにょらいざぞう
員数
1躯
指定内容
彫刻
所有者
遍照院
所在地
加東市光明寺433
指定年月日
1981年(昭和56年)6月9日
指定番号
彫第三三五九号
公開・非公開について
普段は公開していません。
(毎年5月3日の花まつりの時のみ公開しています。)
その他
偏袒右肩の衲衣をまとい結跏趺坐した銅造の如来坐像で、像高は24.2cmを測ります。
髪際は正面を水平線とし、左右こめかみにかけて緩く弧を描いています。肉髻はなだらかに髪際より隆起し、螺髪が鋳出されています。
尊顔の目鼻立ちの彫りは浅く仕上げられています。眉間に白毫珠を納めるための円孔がみられますが、白毫は欠落しています。耳は大きく肉厚で、耳朶は環状を呈して通貫しています。首には三道が鋳出され、胸部は厚みがあります。
右手は屈臂して掌を前方に向けた施無畏印で、第3指が一部欠損しています。左手は掌を上に向け、膝の上に置かれています。衣紋の流れはしっかりとし、衣端を左肩にから背中に垂らしています。左脚を上にして結跏趺坐し、踝から衣中にくるまれています。台座は後補されたものです。
体躯に比して頭部が大きく、目鼻立ちが浅く、柔和な表情をしている点や、胸元の肉付きが厚く重厚で安定した姿は、平安時代前期の作風を伝えており、当該時期の金銅仏の遺例として大変貴重な資料です。
本来は、金銅製であったと思われますが、明らかにはなっていません。また、遍照院への来歴も明らかではありませんが、現在、遍照院を含め、光明寺に伝えられ保存されている文化財としては最古のものです。
地図情報
この記事に関するお問い合わせ先
加東市 教育委員会 教育振興部 生涯学習課 文化財係
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更新日:2017年12月28日