銅造如来坐像

更新日:2017年12月28日

銅造如来坐像

銅造如来坐像

読み方(ふりがな)

どうぞうにょらいざぞう

員数

1躯

指定内容

彫刻

所有者

遍照院

所在地

加東市光明寺433

指定年月日

1981年(昭和56年)6月9日

指定番号

彫第三三五九号

公開・非公開について

普段は公開していません。

(毎年5月3日の花まつりの時のみ公開しています。)

その他

偏袒右肩の衲衣をまとい結跏趺坐した銅造の如来坐像で、像高は24.2cmを測ります。

髪際は正面を水平線とし、左右こめかみにかけて緩く弧を描いています。肉髻はなだらかに髪際より隆起し、螺髪が鋳出されています。

尊顔の目鼻立ちの彫りは浅く仕上げられています。眉間に白毫珠を納めるための円孔がみられますが、白毫は欠落しています。耳は大きく肉厚で、耳朶は環状を呈して通貫しています。首には三道が鋳出され、胸部は厚みがあります。

右手は屈臂して掌を前方に向けた施無畏印で、第3指が一部欠損しています。左手は掌を上に向け、膝の上に置かれています。衣紋の流れはしっかりとし、衣端を左肩にから背中に垂らしています。左脚を上にして結跏趺坐し、踝から衣中にくるまれています。台座は後補されたものです。

体躯に比して頭部が大きく、目鼻立ちが浅く、柔和な表情をしている点や、胸元の肉付きが厚く重厚で安定した姿は、平安時代前期の作風を伝えており、当該時期の金銅仏の遺例として大変貴重な資料です。

本来は、金銅製であったと思われますが、明らかにはなっていません。また、遍照院への来歴も明らかではありませんが、現在、遍照院を含め、光明寺に伝えられ保存されている文化財としては最古のものです。

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 教育委員会 教育振興部 生涯学習課 文化財係
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