大字法華経巻第五

更新日:2017年12月28日

大字法華経巻五

大字法華経巻第五

読み方(ふりがな)

だいじほけきょうまきだいご

員数

1帖

指定内容

書跡・典籍

所有者

清水寺

所在地

加東市平木1194

指定年月日

1995年(平成7年)6月15日

指定番号

書第二四九一号

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

妙法蓮華経は、本来全8巻からなる経典で、清水寺では、巻第五、1帖を弘法大師直筆のものとして大切に保存されています。

本経は、当初は巻物である巻子装であったものが、6行1頁の折り本装に改装されており、当初の表紙などは現存していません。

料紙は麻黄紙で、縦25.9cmを測ります。紙数は37枚、一行に12字詰めのいわゆる大字経と呼ばれているものです。一字一字が力を秘めたしっかりとした落ち着きがあり、おだやかな書風から天平写経の原本であるとされています。

平成14年(2002)の保存修理に伴って行われた詳細調査によって、平安時代初期に鉛白で記されたと思われる万葉仮名や訓点が、さらにその後、胡粉によってオコト点(読み下しの際に訓読方法を指示する補助記号)などが記されていたということが全国で初めて明らかになりました。

一般的には古文書には紫外線を照射した調査は実施しません。そのため、従来は可視できる赤い朱点が確認されていたに過ぎませんでしたが、本経典の調査成果を受けて、京都国立博物館にある同種の経典の調査が行われ、本例と同様に万葉がな等が確認されています。

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