木彫十一面観世音菩薩像(東福寺)

更新日:2018年09月13日

木彫十一面観世音菩薩像(東福寺)について

読み方(ふりがな)

きぼりじゅういちめんかんぜおんぼさつぞう

員数

1躯

指定内容

彫刻

指定記号

所有者

東福寺

指定年月日

1992年(平成4年)11月25日

規模または寸法

高さ114センチメートル

制作年代

平安時代後期

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

本尊の十一面観世音菩薩立像は、高さ114センチメートルで檜(ひのき)の一木造(いちぼくづくり)で、平安時代後期の作と推定されています。右手は与願印(よがんいん)、左手は水瓶(すいびょう)を持っています。古色塗り、彫眼(ちょうがん)です。

翻波式(ほんぱしき)衣紋やいかり肩などに平安時代前期の作風を残していますが、彫りは浅く、体部の厚さも少なく、面相もおだやかで、平安時代後期の作と考えるのが妥当と思われます。首飾りは彫出で古様(いにしえざま)を示しています。

各所に後補がみられます。その部分には下地の白地の上に漆(うるし)と思われる黒い彩色を施しているため濃灰色を示しています。後補部は台座・光背(こうはい)・水瓶(すいびょう)・頭上仏・背板・両手先・両足先などです。また左側頭部、左裾先に虫喰いが認められます。

本造は秘仏となっており60年に1回しか開扉されません。

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 教育委員会 教育振興部 生涯学習課 文化財係
〒679-0212
兵庫県加東市下滝野1369番地1(加東市地域交流センター内)
電話番号:0795-48-3046
ファックス:0795-48-3047
メールフォームによるお問い合わせ