東条学園建設地について

更新日:2020年11月30日

想定最大規模の降雨による「洪水浸水想定区域図」について

東条学園建設地は、国土交通省・兵庫県が実施したシミュレーションに基づき作成した、加東市ハザードマップ(平成28年3月作成)では、浸水しないと想定されています。

平成30年6月に兵庫県から、「施設では防ぎきれない大洪水は発生するもの」という考えをもとに、防災意識の高揚や啓発を目的に、「想定最大規模降雨※1での洪水浸水想定区域図(対象降雨788mm/48h 1/1000超)」が発表されました。

これによると、東条文化会館では3.4メートル、東条学園1階フロアでは1.8メートルの浸水が想定されています。

ただし、東条学園3階の大体育館は、1階より7.6メートル高い位置にあり、指定緊急避難場所および指定避難所の要件にも該当します。また、校舎及び体育館の基礎を約5メートル下の岩盤層に定着させるため、浸水時も安全な建物となります。

また、「想定最大規模降雨での洪水浸水想定区域図(対象降雨788mm/48h 1/1000超)」の発表に合わせ、「洪水浸水想定区域図(計画規模※2)」の見直しも行われ、令和元年5月31日に、加東市内の全県管理河川(加古川・東条川の支流、東条川支流では大畑川、大谷川等)の浸水状況の発表がありました。発表を受け、東条学園における状況の検証を再度行いました。

見直し後の「洪水浸水想定区域図(計画規模)」では、現況地盤高81.23メートルである東条文化会館旧進入路付近は、浸水しない区域とされており、東条学園の計画地盤高は、81.23メートルより高いことから、計画規模降雨を想定した場合、東条学園への浸水はありません。

【参考】

正門付近82.20メートル

小運動場82.38メートル

校舎1階フロア82.22メートル

※1:想定最大規模降雨とは

当該河川に過去に降った雨だけではなく、近隣の河川に降った雨が、当該河川でも同じように発生するという考えに基づき、国において、日本を降雨の特性が似ている15の地域に分け、それぞれの地域において過去に観測された最大の降雨量により設定されています。

1000年毎に1回発生する周期的な降雨ではなく、1年の間に発生する確率が1/1000(0.1%)以下の降雨です。毎年の発生確率は小さいですが、規模の大きな降雨であることを示しています。サイコロを6回振れば「1」が複数回出る場合があることと同じで、1000年の間にその規模を超える降雨が複数回発生することもあります。また、連続して発生することもあります。

※2:計画規模降雨とは

河川整備の目標とする降雨のことで、河川の流域の大きさや災害の発生の状況などを考慮して、定めるものとされています。概ね100年確率規模で設定されており、1年の間に発 生する確率が1/100(1%)以下の降雨です。

土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)について

現東条中学校の裏山は土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されており、その中に、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)が指定されています。レッドゾーンとは、『災害時に発生すると想定される土砂の力』と『建物の耐久力』を比較し、土砂の力が上回る範囲、つまり区域内の建物に損壊が生じ、住民に著しい被害が生じる恐れが認められる区域のことです。

これまでのイエローゾーンの範囲が広がったり、危険性が高まったりするわけではなく、万が一、イエローゾーンで崩壊があった場合でも、東条学園校舎建設地までの土砂の流出は想定されていません。また、レッドゾーン・イエローゾーンの中に建物を建てる予定はありません。

 

今後も、施設では守りきれない最悪の事態を日頃から想定し、子どもたちに対しては、学校生活時のみならず、日常の生活の中で、洪水発生時や地震発生時にはどう対応していくのか、平時からの災害への対応や心構えなど、安全に関する教育、防災教育も十分に行ってまいります。

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