大日如来坐像(小沢地区)

更新日:2018年09月13日

大日如来坐像(小沢地区)について

読み方(ふりがな)

だいにちにょらいざぞう

員数

1躯

指定内容

彫刻

指定記号

所有者

加東市小沢地区

指定年月日

1985年(昭和60年)3月27日

規模または寸法

像高130.5センチメートル

制作年代

平安時代後期から鎌倉時代初期

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

寄木造り(よせぎづくり)で像高130.5センチメートルです。智拳印(ちけんいん)を結ぶ金剛界の大日如来です。宝冠、瓔珞(ようらく)、胸飾りもきらびやかで、密教の中心仏にふさわしい威容をそなえています。

丸みをおびた威厳のある面相で彫眼です。額の白毫(びゃくごう)は後に入れたものと思われます。体躯は安定感がありますが、両腕の部分がやや貧弱に感じられるのは、後補のためと考えられます。腕釧(わんせん)は認められますが臂釧(ひせん)が認められないのは、その時に欠落したものと思われます。結跏趺坐(けっかふざ)する腰から膝への線も流麗(りゅうれい)ですが、衣紋は少しかたく感じられます。円光背と台座も後補とみられます。また裳懸座(もかげざ)は珍しいです。

両肩がいかり肩ですっくと背を伸ばすのは古様(いにしえざま)です。また胴長は平安後期の特色です。その像容や作風からみて平安時代後期から鎌倉時代初期の作と思われます。

この記事に関するお問い合わせ先

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