医療安全管理室

更新日:2018年08月08日

医療安全管理体制について

   患者さまと医療従事者との信頼関係のもとで、質の高い医療・看護を安全に提供することは、最も基本で重要なことであると言えます。

『医療安全における基本方針』

1、医療事故はいつでも起こりうるものであるという「危機意識」をもち、業務にあたること。

2、患者さまへの充分な配慮を行いながら、医療を行うこと。

3、医療行為においてはダブルチェックを行い、業務を行う上で疑問や分からないことは確認をすること。

4、患者さまとのコミュニケーションには充分に配慮し、説明に当たってはその内容が十分理解されていることを確認すること。

5、記録は正確かつ丁寧に記録することを習慣づけ、医療の質の向上に繋げること。

6、事故に至らないヒヤリ・ハット(インシデント)や医療事故(アクシデント)について必ず報告し、組織全体で情報共有すること。

7、病院全体で医療事故を防止し、安全な医療に向けての組織的な管理体制を整えること。

8、職場のチームワークを評価し、職場環境の改善に取り組むこと。

9、医療事故防止のための具体的で実践的な教育・研修を定期的に行うこと。

10、幹部自らが率先して、医療事故防止に対する意識改革を行うこと。

 

医療安全管理室の業務

どのような事をしている部署?

   医療安全の推進を図るために、病院長直属の独立した部署として『医療安全管理室』が設置されています。病院組織全体の医療安全体制の整備と、医療事故防止に向けて、組織横断的に活動している部署です。

   「人は誤りを起こすもの」として捉え、医療安全を確保するために小さな出来事(ヒヤ・リハット)も報告する取り組みを行っています。各部署から報告された出来事やインシデント・アクシデント報告について情報収集を行い、分析・対策検討・評価を行いフィードバックを行います。また、医療安全に関するマニュアルの見直しも行っています。
                                                    

                                                                         
 

医療安全管理室の活動

医療事故防止のための情報収集、分析等

   報告事例について事実確認、分析、再発予防のため情報共有と周知・徹底、評価を行っています。

 

 

 

※インシデント・アクシデント分類
レベル   内 容
レベル0   間違ったことが発生したが、患者には実施されなかった
レベル1   間違ったことが発生したが、患者に変化は生じなかった
レベル2   【軽度】事故により、患者への観察の必要性が強化された
レベル3 a 【中度】事故のため、かんたんな治療・検査・処置の必要性が生じた
  b 【中度】事故のため、濃厚な治療・検査・処置の必要性が生じた
レベル4   【高度】事故による後遺症が残る可能性が生じた
レベル5   事故が死因となった

医療安全ラウンド

   各病棟、診療部門等を各部署のリスクマネージャとラウンドし、コミュニケーションを図りながら、危険箇所の確認やマニュアル等の実施状況を確認し、医療安全対策の実施につなげるようにしています。危険な箇所は画像に残し、リスク委員会で危険予知トレーニングを実施しています。検討結果は各部署にフィードバックしています。

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薬剤事故防止のために、6R啓蒙ポスターを作成しました。

リスクマネージメント委員会・医療安全対策委員会の実施

・リスクマネージメント委員会(月1回)

   前月1か月の事故報告集計から数例の事例検討と、医療安全ラウンド事例の危険予知トレーニングを行い、各事例の要因分析や改善予防策の検討しています。患者さまの医療安全に関しての最前線の実行部隊として、活発な活動を行っています。

 

・医療安全対策委員会(月1回)

   病院長をはじめ各部門の責任者で構成されています。

   病院における医療事故・医療過誤を防止し、安全な医療の提供体制を確立するために必要な事項を検討しています。医療安全管理者が検討すべきと判断した、重大インシデント・アクシデントについて検討し、分析、再発防止対策の検討を行っています。

 

 

医療安全ラウンド

8月は救急外来をラウンドしました。

整理整頓していたのに、いつのまにかという事がよくあります。

安全な医療が提供できるように、ラウンドをしながら改善に取り組んでいます!

院内研修会の実施

平成29年度医療安全研修

1)前期研修(H29年5月24日)

   平成28年度インシデント・アクシデント集計結果と課題について伝達し、各部署から医療安全への取り組みの成果を発表してもらいました。

2)後期研修(H30年2月14日)

   “医療事故調査制度ってなに?”ちょっとむずかしいけど、知っておくべきこと!をテーマに、研修会を行いました。事例を用いて、どのように考えるべきかを職員で検討しました。

平成30年度医療安全研修

1)前期研修(H30年5月17日)

医療安全管理室からは、平成29年度のインシデント・アクシデント集計結果と課題について報告。各部署からは医療安全への取り組みで『頑張っていること』をアピールしてもらいました。これからも、組織全体で医療安全への取り組みを行っていきます。

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医療事故等への対応について

・重大事故発生時に、患者さまに事故の状況の確認を行い、必要時には患者さまやご家族に誠意を持って説明させていただきます。また、必要時、緊急に「医療安全対策委員会」の開催等を行います。

・医療安全に関する相談窓口を設置しています。

この記事に関するお問い合わせ先

加東市民病院 看護部
〒673-1451
兵庫県加東市家原85番地
電話番号:0795-42-5511
ファックス:0795-42-6216
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