帯状疱疹について

更新日:2023年09月14日

 帯状疱疹は、過去に感染し、治癒後も体内に潜んでいる「水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルス」が、加齢やストレスなどによる免疫力の低下などにより再活性化することで発症します。

症状

 帯状疱疹の症状には個人差がありますが、まず皮膚にピリピリ・チクチクとした神経痛のような痛みが起こり、1週間程度で痛みがある部分に赤い斑点がみられるようになります。その後、赤い斑点内に水ぶくれができ、水ぶくれが破れてびらん(ただれた状態)になり、最終的にそこがかさぶたになって症状がおさまるという経過をたどります。

 症状は主に、体の左右どちらかにみられます。腕や胸、背中など多くは上半身にみられますが、顔や首などに生じることもあり、3~4週間ほど続きます。

 合併症として、帯状疱疹後神経痛(PHN)だけでなく、眼合併症(角膜炎など)やラムゼイ・ハント症候群(顔面神経麻痺や聴力低下、めまいなど)などさまざまな症状があります。

治療法

 治療には、抗ウイルス薬や鎮痛剤などが使われます。早期に抗ウイルス薬を使用すると効果が高く、重症例では入院治療が行われます。

 特に免疫不全患者においては重篤化することがあるため、早期診断と早期治療開始が重要です。帯状疱疹を疑う症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

感染予防

日頃の体調管理

 帯状疱疹の予防には、日頃の体調管理が重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、できるだけ健康的な日常を保つことで、ストレスを減らし、免疫力を低下させないように心掛けましょう。

ワクチン接種

 50歳以上の方については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。予防接種は、発症を完全に防ぐものではありませんが、症状が軽くすんだり、後遺症の予防につながるとされています。

 帯状疱疹ワクチンは、現状、予防接種法に基づき公費負担される定期接種ではありません。保険適用はなく、任意接種に位置付けられているため、接種料金は全額自己負担となります。接種を希望される人は、かかりつけ医などにご相談ください。

 現在、生ワクチン「ビケン」と不活化ワクチン「シングリックス」の2種類があります。

2種類のワクチンについて
  乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス筋注用」
接種対象者 50歳以上の者

50歳以上の者または帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者(※注)

予防効果 約50~60%

50歳以上では97.2%、70歳以上では89.8%

帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上では68.2%

持続期間 接種から7年程 接種後4年目まで確認されている
副反応 局所反応(約50%)、全身反応(約4%) 局所反応(約80%)、全身反応(約30~60%)
接種回数 1回 2回
接種料金 1回8,000円程度 1回20,000円以上、2回では40,000円以上

 

(※注)令和5年6月から接種対象者が拡大しました。「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる」者とは、疾病または治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者、免疫機能が低下する可能性がある者又は医師が接種を必要と認めた者とされています。(「シングリックス筋注用」添付文書から引用)

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