マダニによる感染症に注意しましょう

更新日:2024年03月29日

マダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まり、登山や野外作業、農作業等でマダニの生息場所に立ち入ると、咬まれることがあります。

マダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が病気を発症することがあります。

登山や農作業などダニの生息場所に出かける時は、ダニに咬まれないように気をつけましょう。

ダニ媒介感染症とは

ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによっておこる感染症のことです。

代表的なダニ媒介感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱等があります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

潜伏期間は6~14日です。

主な症状は、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状等を伴います。

日本紅斑熱

潜伏期間は2~8日です。

主な症状は、頭痛、発熱、倦怠感等です。

予防のポイント

草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする

  • 長袖・長ズボンを着用する(シャツの裾はズボンの中に入れる、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用)
  • 足を完全に覆う靴を履く(サンダル等は避ける)
  • 帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く
  • 服、は明るい色のものを着用する(マダニを目視で確認しやすい)

虫除け剤の活用

虫除け剤には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があるといわれています。

屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認する

特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)を確認しましょう。

マダニに咬まれた場合

マダニ類の多くは、人や動物に取りつくと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、刺されたことに気がつかない場合も多いといわれています。

吸血中のマダニに気がついた際、無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまうおそれがあるので、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。また、マダニに刺された後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認めれた場合は医療機関で診察を受けてください。

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