木彫十一面観世音菩薩像(東福寺)
木彫十一面観世音菩薩像(東福寺)について
読み方(ふりがな)
きぼりじゅういちめんかんぜおんぼさつぞう
員数
1躯
指定内容
彫刻
指定記号
彫
所有者
東福寺
指定年月日
1992年(平成4年)11月25日
規模または寸法
高さ114センチメートル
制作年代
平安時代後期
公開・非公開について
普段は公開していません。
その他
本尊の十一面観世音菩薩立像は、高さ114センチメートルで檜(ひのき)の一木造(いちぼくづくり)で、平安時代後期の作と推定されています。右手は与願印(よがんいん)、左手は水瓶(すいびょう)を持っています。古色塗り、彫眼(ちょうがん)です。
翻波式(ほんぱしき)衣紋やいかり肩などに平安時代前期の作風を残していますが、彫りは浅く、体部の厚さも少なく、面相もおだやかで、平安時代後期の作と考えるのが妥当と思われます。首飾りは彫出で古様(いにしえざま)を示しています。
各所に後補がみられます。その部分には下地の白地の上に漆(うるし)と思われる黒い彩色を施しているため濃灰色を示しています。後補部は台座・光背(こうはい)・水瓶(すいびょう)・頭上仏・背板・両手先・両足先などです。また左側頭部、左裾先に虫喰いが認められます。
本造は秘仏となっており60年に1回しか開扉されません。
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更新日:2018年09月13日