石造五輪塔(朝光寺)

更新日:2018年09月07日

石造五輪塔(朝光寺)について

読み方(ふりがな)

せきぞうごりんとう(ちょうこうじ)

員数

3基

指定内容

建造物

指定記号

所有者

朝光寺

指定年月日

1981年(昭和56年)5月22日

制作年代

中央:1427年(応永34年)6月

右側:1400年(応永7年)

左側:不明

規模または寸法

中央:高さは1.10メートル

公開・非公開について

公開しています。

その他

朝光寺境内で、鎮守社後方に五輪塔が三基があります。三基の五輪塔のうち中央は、地輪前面に応永三十四年(1427年)六月の年紀と「□山法道仙人」の刻銘があったといいます(現在はほとんど判読困難)。「朝光寺記」のいう「法道仙の石塔」がこれであろうと思われます。上端反花座付き三重の基壇上にたち、高さは1.10メートルです。

左右の二基はもとは本堂西方の寺墓北側の山中に散乱していたのを集めて現在地に移したものです。各塔の各輪四面には、四門の種子を配し、基壇には刻銘があります。左塔のものは判読できません。右塔には地輪前面に応永7年(1400年)の年紀と「一結衆敬白(いっけつしゅけいびゃく)」の文字が刻まれていたといいますが、これも今はほとんど判読できません。この塔が一結衆によって発願造立された供養塔であることがわかります。

凝灰岩でできていて、播磨の二大石材産地である高砂市竜山もしくは加西市高室の石である可能性が高いです。ただ、これらの作品をどこの石工がどのようにして制作したのかは、よくわかっていません。

総じてよく整った形状、保存の良さなど室町初期の形式をよく示した貴重な遺構です。

 

 

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