熊野観心十界図(慈眼寺持宝院)

更新日:2019年02月19日

熊野観心十界図(慈眼寺持宝院)について

読み方(ふりがな)

くまのかんじんじっかいず(じげんじじほういん)

員数

1幅

指定内容

絵画

指定記号

所有者

涌羅野山慈眼寺持宝院

指定年月日

2000年(平成12年)7月28日

規模または寸法

縦約140センチメートル、横約130センチメートル

制作年代

江戸時代中期頃

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

熊野観心十界図は、紀州の熊野信仰を伝え、歓進を図るため、熊野系の宗教者が絵解きに用いたものです。

この図は、京都六道珍皇寺(きょうとろくどうちんのうじ)所蔵のもので、江戸時代中期頃に制作されたと推定できます。また、裏書の内容から、江戸時代末期に一度修理されたことがわかっています。

絵の中央、心の字の周囲に描かれた仏(ぶつ)・菩薩(ぼさつ)・縁覚(えんがく)・聲聞(しょうもん)・天(てん)・人(にん)・地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・阿修羅(あしゅら)の十界が、線で結ばれています。その上方には、人の一生を示す『老いの坂』の図が半円形状に描かれ、下方には八大地獄の責め苦が強調されています。

図は、持宝院の周辺にあった慈眼寺一乗院(じげんじいちじょういん)の所蔵品でしたが、明治初期に廃院になった後、持宝院に移され、現在は、兵庫県立歴史博物館に寄託されています。

この記事に関するお問い合わせ先

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