岩根正市長所信表明(令和8年5月11日)
まずは、議員の皆様に、ご当選のお祝いを申し上げます。
また、私自身も同日の選挙を経て、再び市長の職責を担うこととなりました。
議員と市長は、市民の皆様の負託を受けた代表であり、その負託にしっかり応えていくべく、これからの4年間、健全な議論を交わしながら、ともに、加東市のまちづくりを進めていきたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、本年3月20日、加東市は、「市政20周年」という大きな節目を迎えました。山本市長、安田市長をはじめ先人たちが築き上げ、市民の皆様とともに紡いできたこの20年の歩みに、改めて心からの敬意を表します。
今、新たな出発点に立ち、私は、決意を新たにいたしております。
「もっと住みやすく、楽しい街にしていく」。そのために、「市民一人ひとりが夢を持てる加東市」をめざします。夢があれば、明日への希望がうまれます。そんな「夢と希望があふれる街」にする。その想いを胸に、「夢ある加東」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。
この「夢ある加東」の実現に向け、これまでどおり、4つの柱を軸に、政策推進に取り組んでまいります。
1. 子どもたちの夢:教育こそが「一丁目一番地」
一つ目は、「子どもたちの夢」。
私にとって、教育はまちづくりの「一丁目一番地」であり、その根幹は「人づくり」にあります。子どもたち一人ひとりが、自らの可能性を信じ、夢を大きく膨らませられる環境こそ、何より大切と考えております。そして、私は、加東市を、「人材輩出の街にしたい」と真剣に願っております。
そのため、まず「個性を伸ばす教育」として、「小中一貫教育」を進め、3校目となる「滝野地域小中一貫校」の令和10年開校をめざします。
また、プロから学ぶ「かとう夢授業」の拡充も、検討してまいります。
次に、「一人も取り残さない教育」として、居場所づくりや不登校対策、発達支援を推進し、いかなる境遇にあっても、安心して自分らしく学べる場所を提供します。その一環として、誘致に成功した北はりま特別支援学校の分校につきましては、令和11年開校に向け、県に全面的に協力してまいります。
さらに、子どもたちの育成には指導者が大切です。そのため、「もっと子どもたちと向き合える学校」をめざします。
小中一貫教育への移行、一人一台パソコンへの対応などで、教員の負担は増加しております。教員のみなさんには、「今が踏ん張りどころ」と奮闘を期待しておりますが、可能な限り業務の負担を軽減し、子どもたち一人ひとりと、丁寧に向き合えるようにしてまいります。
2.高齢者の夢:長寿を謳歌し、喜びを分かり合う社会へ
二つ目は、「高齢者の夢」。
高齢者の皆様が、自分なりの夢を持つことで、心豊かに「長寿」を謳歌し、楽しく日々を過ごしていただきたいと願っております。
そのためには、健康が大事であり、まずは、健康寿命を延ばすことをめざし、「まちかど体操教室」や介護予防の取組を拡充していきます。
併せて、高齢者の皆様が気軽に参加し、笑顔で集えるコミュニティの場づくりを推進し、地域の温かな絆を残してまいります。
さらに、「安心して暮らせる生活支援」も充実させるため、日常の移動支援や買い物支援、そして孤立を防ぐための見守り体制を地域一体となって推進いたします。
3.子育て世代の夢:切れ目のない支援で未来を拓く
三つ目は、「子育て世代の夢」。
「安心して産み育てられ、子育てそのものを楽しめる街」でありたい。
そのため、「妊娠期から18歳まで、切れ目のない子育て支援」を継続いたします。これは、成長段階に応じ、切れ目なく支援を継続するもので、県内でも先進の取組であり、引き続き必要な支援を拡充してまいります。
また、「子どもたちの居場所づくり」の拡充。新たに「こども誰でも通園制度」を実施するとともに、小規模保育をスタートさせます。
併せて、アフタースクールの環境を改善し、家庭ごとの多様なニーズに合わせて柔軟に選択できる環境を整え、仕事と子育てを誰もが無理なく両立できることをめざします。
さらに、「安心の医療・健康サポート」の強化です。小児医療体制のさらなる拡充に加え、産後ケアや1か月児健診への助成により、妊婦の方々や乳幼児の健康を支えます。
もちろん、加東市民病院につきましても、しっかり支えてまいります。
4.地域の夢:にぎわいと活気あふれる「持続可能なまち」
四つ目は、「地域の夢」。
生活や社会基盤がしっかりと整い、そこから生まれるにぎわいと活気が、地域の豊かな夢を育む土壌となります。
まずは、「地域産業の振興」。加東市の基幹である農業、そして地域経済を支える商工業のさらなる発展を支えてまいります。また、新たな産業団地計画に取り組み、雇用の拡大を図ります。
次に、「賑わいと交流の拡大」。既存の観光資源に加え、まちなかアートや、映画ロケの誘致など、さらには新たなコンテンツの創出により、交流人口を拡大し、地域経済の活性化を図ります。
そして、「未来へのまちづくり」。新しい「加東市の顔」となる賑わいの拠点を、Bio南側に配置する足掛かりを作るとともに、時代に即した土地利用規制の見直しを進めてまいります。
また、引き続き、市民の命を守る防災対策を、着実に進めてまいります。
5.変革への取組
この「夢ある加東」の実現に向けて取り組む上で、皆様と共有すべき重要な認識がございます。それは、今、加東市が、「大きな転換期を迎えつつある」ということでございます。
例えば、これから加東市も、全国的なトレンドから逃れられず、人口減少の局面に入ります。一般的には、人口が減少すれば、地域経済が停滞し、地域の活力が落ちていきます。
そうならないために、これまで適切で加東市の成長を支えた制度でも、これからは変革しなければならないものがあります。良いものを残し、また新たなものも取り入れていく。今、その取組が必要になっております。既に着手しているものもありますが、変革に向けた取組をしっかり進めていく必要があります。
その第1が、教育でございます。すでに、小中一貫教育の推進により、戦後からの6・3制から9年制への移行を進めております。また、一人1台パソコンの導入により、デジタル教育への移行も進めております。
これらの円滑な移行と内容の充実が重要でございます。
第2に、交流人口の拡大。定住人口の減少を、交流人口の拡大で補い、地域の活力を維持・拡大していく必要があります。
そのため、既存資源に加え、新たなコンテンツが必要であり、まちなかアートや、映画ロケの誘致など、さらには自転車スポーツやパルクールなどの都市型スポーツなど、加東市ならではのコンテンツを新たに生み出す取り組みが、引き続き重要でございます。
また、「加東の新たな顔」として、交通の要衝であるBio南側で、新たな賑わいの拠点づくりも大切でございます。
第3に、土地利用規制の見直し。50年以上運用してきた市街化区域の線引きが、加東市の発展に大きく貢献してきたことは事実ですが、近年は、新規参入の障壁となる事例も生じております。そのため、地区の現状に即した土地利用規制の見直しが不可欠となっております。
第4に、若者などがこの地に定着できる経済基盤が必要であり、そのための雇用を増やす新たな産業団地の創出も必要でございます。
第5に、不可欠の公共サービスとして、ごみ処理場、市民病院、給食センターなどの施設整備の検討が必要でございます。
そのほか、国営東条川二期事業では、戦後最初の土地改良事業で整備された水利施設を、50年以上維持できるよう、改修工事が進められております。また、加古川河川改修として、今後、50年、100年、水害のない加東市をめざし、平成16年と同等の災害でも耐えられる治水事業が進められており、さらには、県事業の滝野大橋の架け替えの実現も重要でございます。
現世代への給付事業のみならず、バランスをとりながら、未来への投資として、変革への展望と具体的な実現への努力を積み重ねていくことが、極めて重要だと認識いたしております。
結びに、「夢ある加東」の実現という理想は、一朝一夕で叶うものではありません。しかし、教育という揺るぎない土台を固め、切れ目のない子育て支援で未来を支え、シニア世代が誇りを持って長寿を謳歌し、そして地域が活気に満ちることで、実現に向かっていくと確信しています。
市政20周年を迎えた加東市。この20年で培われた『加東の絆』は、次の世代へ受け継ぐべき、かけがえのない財産でございます。今、変革の時を迎えつつある加東市は、この節目を単なる通過点ではなく、次の20年、さらにはその先に向けた希望の起点にしなければなりません。
『千里の道も一歩から』。3月の施政方針でもお示した未来図を、この20年の成果と誇りを胸に、一歩ずつ、着実かつ大胆に実行してまいります。
議員、ならびに市民の皆様にも、次の20年をともに創り上げるパートナーとして、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
ともに、手を携えて、歩んでまいりましょう。子どもたちの夢が輝き、そして、すべての世代が、未来に希望を持てる、この加東市を創り上げるために。
以上をもちまして、私の所信表明とさせていただきます。
この記事に関するお問い合わせ先
加東市 まちづくり政策部 企画政策課 行政経営係
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更新日:2026年05月11日