若い世代に知ってほしいヘルスケアについて~プレコンセプションケア~

更新日:2025年07月15日

プレコンセプションケア(プレコン)とは?

「プレコンセプションケア」は、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うことです。次世代を担う子どもの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。

プレコンセプションケアが大切な理由

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

不妊の悩みの増加

「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などが将来の不妊の原因になることがあります。妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動することが、将来の不妊のリスクを減らします。

人生100年時代を生きるために

子どもを持つ選択をするかしないかに関わらず、プレコンセプションケアを実施することで、より豊かな人生につながります。

今の自分の健康状態をチェックしてみましょう

下記のプレコンセプションケアセンターにプレコンチェックシートがあります。

健康のために生活習慣を見直しましょう!

体重

女性のやせは、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になるだけでなく、低出生体重児等の要因にもなります。一方、肥満は、糖尿病や高血圧など様々な病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。また、男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。

適正体重を確認し、維持できるよう心がけましょう!

BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

※ 適正体重:BMIで18.5~24.9

栄養

普段の食事に主食・主菜・副菜はそろっていますか?食事の量を極端に減らしたり、偏った食事は貧血や肌荒れなどの原因になります。毎食、主食・主菜・副菜がそろった食事を1日3食食べることを心がけましょう。さらに、乳製品や果物を1日1回食べることで栄養バランスが整います。

また、妊娠を希望する女性は葉酸というビタミンをしっかり摂りましょう。葉酸は生まれてくる子どもの健やかな成長に必要な栄養素です。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜や果物、サプリメントなどから摂取しましょう。

運動

適正体重の維持に運動は欠かせません。運動をすると、血流がよくなり、筋肉量が増えることで、代謝も高まり、こころの状態にも良い影響を与えます。プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動をめやすとしています。

普段運動をする習慣がない方は、今より毎日10分長く歩くなど、出来ることから始めてみましょう。

ストレスをため込まない

ストレスは、食事や睡眠、生活全般に影響を及ぼします。まずは、自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また、普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。困った時には、専門の窓口に相談しましょう。

タバコ

タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。今、喫煙している女性は妊娠する前に、完全に禁煙しましょう。

また、赤ちゃんが産まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク要因になるなど、広い範囲に影響を及ぼします。受動喫煙も健康に影響を及ぼすため、身近な人にも、禁煙をお願いしましょう。

お酒

妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していないので、妊娠を考えた時からアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。

感染症

性感染症

若い人の間で、性感染症が増えています。感染しても無症状のことが多く、治療に結びつかないこともあります。性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。パートナー間で、感染症の予防や治療に取り組むことが大切です。

健康福祉事務所では、無料の性感染症の相談や検査(HIVと梅毒の検査)を受けることができます。

その他の感染症

妊娠中にかかると、赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。感染症から完全に身を守ることはできませんが、風しん、麻しん、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はワクチンを打つことで予防できます。

日頃から、手洗いやうがいなどの感染予防に努めるとともに、ワクチンで予防できるものもあるため、妊娠を考える前にパートナーや家族を含め、必要なワクチンは接種するようにしましょう。

※ご自身の予防接種履歴は、母子健康手帳で確認できます。接種記録を確認してみましょう。

もっと詳しくプレコンセプションケアを知りたい方へ

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 子育てスマイルセンター(健康福祉部 健康課)
〒673-1493
兵庫県加東市社50番地 庁舎2階
電話番号:0795-43-0432
ファックス:0795-42-3978
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