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教育目標・研究主題

更新日 : 2019/04/22 18:24
 

校是

「人間開眼」 ~人間力高める教育の実践~
 

学校教育目標

「向上心」
   ~なりたい自分になるために~

 

1 「生徒の成長に責任を持つ学校」づくりをめざす

(めざす学校像)
○一人ひとりの生徒を大切にする学校
○確かな学力の定着をはかる学校            
○より良いものへと改善に励む学校
 
 

2 「自立して未来に挑戦する生徒」の育成をめざす

(めざす生徒像)
○日々の学習を大切にし、主体的・意欲的に学び続ける生徒
○互いの個性や能力を認め合い、仲間とともに力を合わせて生きていこうとする生徒
○美しい環境を大切にし、健康で安全な生活を送ろうとする生徒    
 

3 「生徒の成長を保証する教師集団」づくりをめざす

(めざす教師像)
○自己研鑽に励む教師                  
○生徒と向き合う教師        
○協働を楽しめる教師
 

学校経営の重点

1 一人ひとりの生徒を大切にする学校

  (1) 「特別の教科 道徳」の時間を要としながら、学校教育全体を通じて道徳的な判断力、
     心情、実践意欲と態度を育てる。指導の機会を逃がさない教師の感性を磨きたい。
  (2) 様々な体験活動や交流を通して、人権尊重や共に生きていく社会の実現をめざした人権教
    育を充実させる。
  (3) 夢や憧れを大切にさせるとともに、自己実現を図るための生き方を主体的に考えさせる進
    路指導とする。
  (4) 生徒への多面的かつ共感的な理解を図り、人間的な触れ合いに基づく生徒指導を継続し徹
    底する。とりわけ全職員の共通理解のもと同一歩調で指導を行う。
  (5) 「授業づくり」「集団づくり」「適切なかかわり」など、不登校を防ぐための取り組みを
    充実し、「魅力ある学校づくり」を推進する。また、関係機関と積極的に連携する。
  (6)特別活動における様々な取り組みが、自主性と規律ある生徒を育てる。生徒会を
    はじめとする生徒による組織で計画・実践ぁせるだけでなく、評価・改善まで行わせ
    ることでより効果的なものとしたい。
  (7) 部活動において責任感や連帯感の涵養に努める。なお、体力の増進や健康・安全
    については生徒の個に応じた指導とする。
  (8) Hyper-QUテスト、QUテスト結果を生かし、学級の状態把握を行うとともにその特徴
    に対処する。すべての生徒が「学校が楽しい」と思える学級づくりに努める。
  (9)将来グローバルな社会で主体的に生きるため、自己のよりどころとなる伝統文化に
    ついて理解を深めさせる。「ふるさと加東」に触れる機会を充実させ、郷土愛を育む。

 2 確かな学力の定着をはかる学校
  (1) 基礎・基本の確実な定着を図るとともに、生徒一人一人の個性や能力に応じた学習指導を
    徹底する。また、学習規律について、全校で基準をそろえるとともに徹底して取り組む。
  (2) 基礎的・基本的な知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、
    表現力など「生きる力」を育む。目標(ねらい)に応じた「見通し」と「振り返り」は
    どの授業にも必ず取り入れる。
  (3) ユニーバーサルデザインを意識し、障害の有る・無しにかかわらず、どの生徒にもわか
    りやすい授業づくりに挑戦する。
  (4) 特別支援教育について、生徒の障害の状態や発達段階、特性等を的確に把握し、
    一人一 人の能力を伸ばす指導に努める。インクルーシブ教育を推進するとともに、
    サポートファ イルを媒体として関係機関との連携を進める。また、合理的配慮の
    提供にあたっては、本人保護者との合意形成を図るとともに、定期的にその成果を
    検証する。
  (5)生徒の学習習慣を確立させるために、生徒の小学校時代の状況を把握した上で
    「家庭学習はやしろちゅう」を徹底させる。また、家庭に求める協力内容を具体的
    に提示する。
  (6) 生徒のよさや可能性を生かす観点から、評価方法に一層の工夫を加え、日々の
    指導と一体化を図る。
  (7) ことばの力の育成、理科教育、情報教育、環境教育、食育、国際理解教育、
    福祉教育、防災教育など、今日的な課題に対応した創造的な教育活動の
    一層の推進を図る。
  (8) 「自らの生き方を高める自尊感情の育成 ~『教える』から『学ぶ』へ~」の
    研究テーマ のもと、全職員が協働して研究を進めることで、教職員個々が
    担当教科の理解を深めるとともに授業技術の向上を目指す。

 
 3 より良いものへと改善に励む学校
    (1) 行事や教育活動について常に振り返りを行い客観的に省みるとともに、改善のためのPD
           CAサイクルを確立する。
  (2) 保護者や地域住民に対して、学校だより、学年通信、生徒指導通信、保健だより、学級通
           信、HP等を通じて情報発信することで説明責任を果たす。
  (3) 単なる方法論の改善に止まることなく、学校評議員会等の大所高所からの意見に基づき、
    学校改革を進める。
  (4) 危機管理への取り組みについて、関係機関と効果的に連携するとともに、訓練等を重ねな
    がら保護者や地域の理解を得た安全・安心な学校づくりを行う。
  (5) 教職員の能力や適性を生かしながら心の通い合う職員集団づくりに努めることで、教員個
    々の実践的指導力の向上を図る。
  (6) 全国学力・学習状況調査結果を検証し、担当する学年や教科にとらわれることなく全教員
    が自分のこととして日々の授業改善に努める。

 

研究主題

 

自らの生き方を高める自尊感情の育成

~『「教える」から「学ぶ」へ~』

 

1 主題設定の理由
  1)今日的な課題から

     未来を予測することが困難な時代に生きる生徒達には、蓄積された知識を礎としながら、
膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いをたててその解決を目指し、他者
と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められる。そのためには、今、育成す
べき三つの柱「何を理解しているか、何ができるか(知識・技能)」「理解していること・
できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)」「どのように社会・世界と関わり、より
よい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」を、生徒が「どのように学ぶか」という授業
づくりから育んでいくことが求められている。よって、教師に求められるのは「課題の発見
・解決に向けた主体的・協同的な学び」の視点から、授業のあり方を見直すことである。

  (2)研究の経緯から
 本校では、「向上心~なりたい自分になるために~」を学校教育目標とし、「1.日々の
授業を大切にし、主体的・意欲的に学び続ける生徒、2.互いの個性や能力を認め合い、
仲間とともに力を合わせて生きていこうとする生徒、3.美しい環境を大切にし、健康で
安全な生活を送ろうとする生徒」をめざす生徒像として掲げ、知・徳・体のバランスのとれ
た学校教育を目指している。
 平成27年度には、研究テーマを「自らの生き方を高める自尊感情の育成~協同学習を
効果的に取り入れた授業づくり~」と設定し、班編制・班活動を全校で統一して導入した。
「協同的な学び」トレーニングを全学年で実施し、教科内では「協同的な学び」を取り入れた
研究授業を行い、授業づくりに努めてきた。
 そして、平成28・29年度は、市教育委員会から「学校経営研究発表会」の指定を受け、
研究テーマを「自らの生き方を高める自尊感情の育成~協同的な学びを効果的に取り入れ
た授業デザインづくり~」に改め、授業づくりの視点を下記の3点に設定し、全職員の共通理
解のもと教科部会で事前研究を綿密に行い、「一人一授業」の実践をして授業力の向上に努
めてきた。
【授業づくりの視点】
 ①課題解決的・発見的な学習課題の設定
  ・生徒が考えたくなり、課題意識が持続するような学習課題を設定する。
  ・単元全体の計画を練り、能動的に学ぶ授業をデザインする。
 ②主体的・協同的に学ぶ場面の設定
  ・ねらいに沿った学び合いの目的を明確にする。
  ・ICTや思考ツールを取り入れ、学びを可視化する。
 ③授業の「見通し」と「振り返り」の設定
  ・目標に応じた授業の見通しをもたせる。
  ・達成感をもてるような振り返りの方法を工夫する。
その結果、学習課題を工夫したり生徒ら見通しを持たせたりする授業、ICTや思考ツールを
生徒が自ら使用することで思考を広げたり深めたりする授業が増えた。
 一方で、より主体的で協同的な学びにつながるように、「何のために学ぶのか」という学習
の意義を生徒と共有し、1単位時間だけではなく単元全体の計画を練り、さらに能動的に学
ぶ授業デザインをすることが必要である。また、単元を通した学習の中で、生徒が自分の学
びをメタ認知する手がかりを得て、本校生徒の課題でも家庭学習に向かう姿勢が改善され
ていくことも必要である。

  (3)生徒の実態から
 本校の生徒は、明朗で、廊下をすれ違っても気持ちのよい挨拶ができる。また素直で、人なっ
つこく、、積極的で、専門部の企画する各種コンクールにおいては、各学級が協力し合って積
極的に参加する姿勢が見られる。しかしながら、友達とのコミュニケーションが取りにくい生徒
もおり、気持ちをうまく伝えられなかったり、相手の気持ちがつかめなかったりして、
トラブルになることもある。
 また、自分の考えを相手に伝えたり、相手の考えを聞いたりすることを苦手とする生徒も
少なくない。このような生徒たちが、友達の意見に耳を傾け、協力し合って課題を解決して
いく中で互いに認め合う心が育ち、自尊感情の向上が見られるのではないかという考え、
生徒同士の学び合いを取り入れてきた。