アライグマの被害防止について

更新日:2021年01月14日

兵庫県森林動物研究センター(兵庫ワイルドライフモノグラフ1号)

生態

食性

雑食性で、木の実や果実、野菜、穀物、カエルや魚、昆虫などなんでも食べます。収穫期の田畑や果樹園などに侵入し、トウモロコシ、スイカ、ブドウ、イチゴなど多くの農作物を食べます。

行動

おもに夜間に活動しますが昼間も活動します。神社仏閣や住宅・倉庫等建物の天井裏や野積みされた枝や廃材の下にねぐらを作り、1個体で複数のねぐらを持っています。行動域の広さはエサの量によって決まり、年間を通じてエサが豊富な場所であれば狭い範囲で生活しています。木登りが得意で、木はもちろんパイプなど様々なものを登り、建物等に侵入します。

繁殖

年1回の繁殖で、4月頃に1頭~6頭の子どもを産みます。野生個体の寿命は7歳~8歳程度です。

特徴

体長は40センチメートル~60センチメートル、体重は3キログラム~8キログラムです。

目の周辺を覆う黒い部分(アイマスク)と20センチメートル~40センチメートルのシマ模様のしっぽが特徴的です。ヒゲは白く、耳が白く縁取りになっています。

するどい爪や歯を持ち、個体によっては気性が荒く、引っかいたり噛みついたりすることもあります。

 

兵庫県森林動物研究センター(アライグマの被害防止)

感染症の媒介

日本になかった感染症を持ち込む可能性があります。

狂犬病、アライグマ回虫症、鳥インフルエンザなどを媒介するおそれがあります。

※アライグマには絶対に素手で触れないようにしてください。

被害の対策方法

餌付けの禁止・誘引物の除去

生ごみや収穫しない作物などを放置しておくと、餌付けと同じことになります。撤去できるものは取り除き、できないものは囲うなど防護しましょう。

民家侵入防止

春から初夏は、出産や育児のため、屋根裏などへの侵入が多くなります。建物の隙間をできるだけふせぎましょう。

侵入されたら、爪あとなどで侵入ルートを特定し、アライグマがエサを探しに外に出て行ったことを確認してから出入り口をふさぎます。また、その周辺で捕獲檻による捕獲も効果的です。

柵で囲う

ネット柵や金網柵はよじ登ることができるので、電気柵が効果的です。地上から10センチメートル間隔で、3本~4本柵線を張りましょう。そのほか、電気柵とトタンの組み合わせも高い効果が期待できます。

兵庫県森林動物研究センター(アライグマの被害防止抜粋)

捕獲

繁殖力が強いアライグマは、個体数を減らすべく、積極的に捕獲する必要があります。捕獲には、捕獲檻(箱わな)が効果的です。

捕獲檻の設置について

アライグマの捕獲檻の設置を希望される方は、下のページから鳥獣捕獲要望書様式(アライグマ・ヌートリア)を印刷し、必要事項を記入の上、加東市産業振興部農地整備課にご提出ください。

間違いやすい動物

兵庫県森林動物研究センター(アライグマの被害防止抜粋)

 

参考

農林水産省農村環境局,平成30年,『野生鳥獣被害防止マニュアル』

兵庫県森林動物研究センター,平成30年,『アライグマの被害防止』

兵庫県森林動物研究センター,平成21年,『兵庫ワイルドモノグラフ1号』

株式会社農文協プロダクション,平成29年,『みんなで防ぐ!鳥獣被害対策マニュアル』

この記事に関するお問い合わせ先

加東市 産業振興部 農地整備課
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