加東市の部活動を取り巻く現状について
部活動における少子化の影響
本市の中学生は、平成25年度の1,063人から令和6年度は904人(減少率約15%)となり、少子化が進んでいます。令和10年度には、883人となる見込みで、今後も減少傾向にあると思われます。
 
              表1 加東市における生徒数の推移(R6以降は見込み)
  少子化は、部活動の加入数にも影響しており、令和6年度の1・2 年生を見ると、全生徒数574人のうち、約86.4%の496人の生徒が部活動に参加しているものの、入部者の偏りや全体数が少ないことから、団体競技においては学校単位でチームが組めず、運動部活動では、合同チームで大会に参加せざるを得ない競技、学校が増加しています(野球、サッカー、ソフトボール等)。合同チームは生徒の大会への出場機会を保障するための中学校体育連盟による措置ですが、年度によってチーム編成が変わるなど、課題となっています。文化部活動においても部員の減少など、同様の傾向が見られます。
  また、近年では学校部活動以外のスポーツクラブ・団体等に所属する生徒が市内では51人、全体の約11.3%(R6年度時点)になり、年々増加しているなど、子どもたちを取り巻く環境の変化やニーズの多様化が見られます。今後、従来の枠組みでの部活動の維持が一層難しくなっている現状にあります。
 
              表2 加東市の中学校部活動の部員数(R6年度)
教員の負担
  少子高齢化や情報化の急速な進展など、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中、ICT教育への対応、いじめ・不登校への対応など、「令和の日本型学校教育」の構築に向け、教職員が取り組まなければならない課題もますます多様化・複雑化しており、教職員の厳しい勤務実態が社会問題化しています。
  令和4年に文部科学省が行った教員勤務実態調査では、1日当たりの在校等時間(表3)は、小学校で平日10時間45分、休日36分、中学校では平日11時間01分、休日2時間18分でした。そのうち、勤務時間は、7時間45分のため、月当たりの超過勤務時間の合計は、小学校で62.4時間、中学校で74.5時間という結果が出ており、小学校と比較して中学校が長いことが分かりました。
 
              表3    1日当たりの在校等時間(時間:分)【10月・11月】
        (令和4年度教員勤務実態調査:文部科学省HPより一部抜粋)
また、業務内容別の在校等時間(表4)を見ると、中学校の教員が部活動指導にあてる時間は、平日で37分、休日で1時間29分であり、月当たり18時間前後となりますが、練習試合や大会等への引率などを含めると、さらに長時間になる状況となります。
 
              表4    業務内容別の在校等時間(時間:分)【10月・11月】
        (令和4年度教員勤務実態調査:文部科学省HPより一部抜粋)
この記事に関するお問い合わせ先
加東市 教育委員会 こども未来部 学校教育課 部活動改革推進室
〒673-1461
兵庫県加東市木梨1134番地60(社公民館内)
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更新日:2025年10月09日