出前授業

更新日:2024年02月27日

出前授業

2024年2月8日 国語科(滝野中学校の先生が滝野南小学校へ)

 滝野中学校の国語の先生が、滝野南小学校の6年生に国語科の「書評」の授業を行いました。本時のねらいは、「書評の書き方を知り、自分がおすすめする本について、どのような構成や内容で書評を書けばよいか見通しをもつことができる。」ことでした。子どもは、中学校の先生から提示された5年生の時に学習した「大造じいさんとガン」の書評を読み、気付いたことや誤りだと感じたことを発表し合いました。提示された書評は、あえて誤りや不適切な内容のあるもので、子どもが表現や構成について深く考えることができるよう工夫されていました。

 話し合いでは、言葉の重複、語尾の不一致、紹介する文章の順序、一文の長さ等の言葉の表記への指摘だけでなく、「物語の本当の魅力が伝わってこない。」という内容面の指摘も出てきました。授業後の子どもからは、「書評は、本の魅力や内容をしっかりと書くことで、わかりやすい書評になると分かった。中学生で書評を書くときは、中学生らしくレベルアップしたものを書きたいです。」という感想が寄せられました。中学校の先生とともに、いきいきと学ぶ子どもの姿から、中学校で学びへの期待が膨らんでいるように感じました。

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2024年2月2日 国語科(滝野南小学校の先生が滝野中学校へ)

 滝野南小学校の先生が、滝野中学校2年生に国語科の詩の授業を行いました。小中一貫教育の視点から見たねらいは、「考えを伝え合い、互いの考えを関係づけて詩を読み味わわせることで、仲間とともに学び合う心地よさを感じさせる。」ことでした。生徒は、田村隆一氏の「木」という詩を読み、印象に残ったことや疑問に感じたこと等を発表し合うことで、仲間の意見を聞いて読み深めるとともに、作者が詩を通して伝えたかったことに迫りました。

 授業では、第二連の「ほんとうにそうか。ほんとうにそうなのか。」に注目が集まりました。生徒は、この表現が作者から自身への問いかけなのか、作者から他者への問いかけなのかを考えました。第一連と第三連を比較して、作者の木を見る視点が表面的な良さから本質的な良さへと変化していることや第一連と第六連を比較して、「木は好きだ」から「ぼくはきみのことが大好きだ」と作者の木を思う気持ちが変化している根拠に、考えを深めました。

 また、第三連の作者がとらえた木の良さである「愛」と「正義」について考え、読み深めました。抽象的な概念を表す言葉に着目して詩を読んだり、作者のものの見方の変化をとらえて自分の考えを広げたりして深く考える生徒の姿が印象に残りました。授業が終わった後の生徒のふり返りでは、「自分が考えなかった意見や発想があって、なるほどなあと感じる場面がたくさんありました。」「私の意見が少しでも誰かの理解の深まりにつながっていたらいいなと思いました。」等、深く考え、仲間とともに学び合う心地よさを感じる感想が寄せられました。

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2023年12月18日 算数科(社中学校の先生が鴨川小学校へ)

 社中学校の先生と鴨川小学校の先生が、鴨川小学校の6年生に算数の授業を行いました。ねらいは、2つありました。1つ目は、「いろいろなグラフを読み取ることによって、グラフの良さに気付くこと」、2つ目は「自分の表現したい内容に適したグラフを考え、グラフをかくこと」でした。

 まず、自宅を出発して何分後に何kmの地点にいるかが示された比例のグラフが提示され、子ども達はグラフから読み取ったことをワークシートに書き出しました。次に、同じ傾きの変域のあるグラフを提示されましたが、子ども達ははじめのグラフとの違いから、「○km先の目的地にたどり着いた」と読み取っていました。

 さらには、中学校の先生から中学2年生で習う一次関数とy=kの合わさったグラフが提示されました。子ども達は中学校で習う複雑なグラフに対しても、何時何分に自宅からどれだけ離れた位置で、何分間買い物をしていたなど、気付いたことを書き込んでいました。

 最後に、本時で習ったことをもとに、自分でグラフをかき、そのグラフを使ってお話しづくりをしました。中には桃太郎のお話をグラフに表した子どももおり、楽しんで学習に取り組むことができました。

 授業後には、子どもから、「自分が書いたストーリーでグラフを作るのがとても楽しかったです。」「グラフから読み取れることはたくさんありました。今回の授業でグラフの見方が広がりました。」という感想が寄せられました。

 今回の出前授業では、中学校の先生と小学校の先生が協力してグラフの読み取りとお話しづくりを関連付ける学習活動を考え、そこに至るまでの学びの過程を細かく設定することで、すべての子どもがめあてを達成することができました。小中の先生間の教材研究の成果が表れた授業でした。

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2023年12月11日 社会科(滝野中学校の先生が滝野東小学校へ)

 滝野中学校の先生が、滝野東小学校6年生に社会科の授業を行いました。ねらいは、既習事項である日本の7地域区分だけでなく、それ以外にも地域区分がある理由について、様々な資料をもとに、多角的に考え、自分なりの回答を持つことでした。子どもは、「三重県が、近畿地方か中部地方かどちらに入るのか。」について、中学校の先生が準備した2種類の資料をもとに考えました。

 一方の資料には、言葉や食文化等、文化に関する情報が掲載されていました。この資料からは、三重県が近畿地方よりも中部地方に属することを示す資料が多く、こちらの資料を重視して考えた子どもからは、「三重県は中部地方である。」との回答が寄せられました。

 もう一方の資料には、天気図、地図帳、総務省データ等、地理的要因に関する情報が掲載されていました。この資料からは、三重県が近畿地方に属することを示す資料が多く、こちらの資料を重視して考えた子どもからは、「三重県は近畿地方である。」との回答が寄せられました。また、2つの資料を総合的に考えた子どもからは、「三重県は、近畿地方とも言えるし、中部地方であるとも言える。」という回答が寄せられました。

 中学校の先生からは、三重県のホームページをもとに、「三重県は、中部地方にも近畿地方にも属していると考えられます。」との回答が伝えられました。また、先生からは、三重県が名古屋と大阪の両方に近いこともあり、生活、文化、経済など様々な面で双方とのつながりを大切にした取組を進めていることが紹介されました。

 今回の授業で、子どもたちは中学校の社会科授業で大切にされている複数の資料を活用して考えることや物事を多角的に考えることを体験することができました。

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2023年12月4日 国語科(鴨川小学校の先生が社中学校へ)

 鴨川小学校の先生が、社中学校1年生に国語の授業を行いました。ねらいは、事象や行為、心情を表す語句の量を増やすとともに、語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係を理解することでした。

 まず、生徒は、どんな時に冬を感じるのかを発表しました。雪、冷たい空気、日が沈むとき、暖房、植物が枯れるとき、冬眠など、日常生活で感じる冬の言葉に共感しながら意見を交流しました。

 次に、「雪」に焦点をあて、雪にまつわる言葉をタブレットで検索し、ワークシートに書き出していきました。生徒からは、粉雪、ぼたん雪、ざらめ雪、淡雪、根雪など、様々な雪にまつわる言葉が紹介されました。生徒は、雪を一つとってみても、雪の情景を表す言葉がたくさんあることに気付き、改めて日本の四季の美しさを感じることができました。

 その後、教科書に紹介された冬の情景を詠んだ詩や俳句から、一番共感できる作品を選び、友達と交流し合いました。

 授業後には、「小学校の先生の授業を受けて、冬の言葉からいろんなことが読み取れたり、詩から冬の情景がよくわかったりと、発想が広がり楽しかったです。」という感想が寄せられ、生徒たちは、授業を通してどっぷりと冬の世界に浸ることができました。

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2023年11月29日 数学科(三草小学校の先生が社中学校へ)

 三草小学校の先生が社中学校の先生とともに、社中学校2年生の数学科の授業を行いました。授業のねらいは、三角形の内角の和が180°になることから、三角形の内角と外角の関係を理解し、それらを利用して、角の大きさを求めることでした。

 はじめに、小学校の先生から5年生の時にならった三角形の3つの角の大きさについて、1つの三角形を3つに切り分け3つの角を一直線に並べたり、合同な三角形を横に敷き詰めたりして、3つの角の和が180°になることをふり返りました。生徒にとっては、小学生時代に教わった方法でふり返ってもらったことで、一層既習事項を思い出すことができました。

 小学校では具体物を用いて三角形の3つの角の和が180°になることを学習しましたが、中学校では、それを証明しなければなりません。ここからは中学校の先生が中心となって生徒たちと錯角や同位角の関係を用いて、どんな三角形でも3つの角の和が180°になることを証明しました。そして内角と外角の性質を理解したうえで、練習問題に取り組みました。

 授業後には、「小学校の具体的に紙を切る作業をすることで、わかりやすかった。」や「小学校の分を小学校の先生に教えてもらうことで分かりやすくなった気がします。」などの感想が寄せられました。

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2023年10月24日 理科(滝野東小学校の先生が滝野中学校へ)

 滝野東小学校の先生が滝野中学校2年生に理科の授業を行いました。授業のねらいは栄養分を吸収するために、食物に含まれる栄養分である大きな分子(デンプン)を、小さな分子(ブドウ糖)に分解する必要があることを理解することでした。

 まず最初に、生徒は小学校の先生から小学校で学んだ唾液のはたらきについて説明を聞きました。そのおかげで生徒は小学校で学んだ内容と本時のつながりを理解した上で、実験に臨むができました。

 次に、デンプンとブドウ糖の大きさを比較するための実験を行いました。小学校の先生が手順を説明した後、中学校の先生が、ブドウ糖をとかしたデンプンのりである混合液を生徒に見えるように作成しました。その間に、小学校の先生が実験道具を各班に配布していたのですが、どの班も実験道具が机上に置かれるとすぐにノートや教科書など実験に不要なものが机の下に片付けられ、実験の準備を整えていました。中学校での実験に対する日々の指導の成果が感じられました。

 実験では、小学校の先生の丁寧な実験手順の説明のおかげで、どの班も時間内に正確に実験することができました。また、生徒同士も協力的で、誰もが実験に関わり結果を共有することができました。

 授業後には、「黒板に実験の方法や様子を絵にかいてくださり、わかりやすかった。」や「実験の手順や注意点も詳しく知ることができました。何より今日の実験は面白かったです。」、「授業中に褒めてくださっていたので気持ちよく授業を受けることができました。」などの感想が寄せられました。

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2023年10月11日 国語科(社中学校の先生が三草小学校へ)

 令和5年度の出前授業が始まりました。今年度は、社地域では令和7年度社地域小中一貫校の開校を見据え、社中学校と三草小学校、鴨川小学校を、滝野地域では令和10年度滝野地域小中一貫校の開校を見据え、滝野中学校と滝野東小学校、滝野南小学校で出前授業を実施します。

 

 今年度最初の出前授業は、社中学校の先生が三草小学校6年生に国語科の授業を行いました。授業のねらいは、子どもが語句の由来に関心をもち、古語と現代語の意味の違いを理解し、言葉が時間の経過によって変化していることに気付くことでした。

 はじめに、社中学校の先生が子ども達に実際に使っている自己評価表を配布し書き方の説明をされました。子ども達は中学生になった気分で授業に臨みました。

 子ども達はまず、今まで聞いたことのある古文単語をワークシートに記入し意欲的に発表しました。次に、中学校の先生から「きりぎりす」「あした」「そこら」「おどろく」「うつくし」等の古文単語をクイズ形式で掲示し、子どもに昔の意味を想像させていきました。最後にペアになり、先ほどのクイズの古語単語の中から好きな単語を選んで、古文の意味と現代文の意味でそれぞれ短文を作りました。短文を作ることで、単語を使う場面や使い方を知り、意味の違いをよりはっきりと感じることができました。

 授業後には、「とても明るく元気な先生だったので、言葉の変化について楽しく学ぶことができました。中学校に行くのが楽しみになりました。」や「今の言葉と昔の言葉の意味が全然違うことにびっくりしました。」という感想が寄せられました。

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2023年1月25日 外国語科(滝野中学校の先生が滝野南小学校へ)

 滝野中学校の先生が滝野南小学校6年生に外国語(英語)の授業を行いました。授業のねらいは、子ども達に英語(「I want to ~」を使って)で入りたい部活動名が言えるようになることでした。

 はじめに、滝野中学校の先生が、6年生の子ども達に滝野中学校の生徒の様子や学校行事等について、かんたんな英語を使って紹介しました。ちょうど入学説明会が終わったばかりの時期でしたので、子ども達は中学校を身近に感じながら先生とのやりとりを楽しみました。子ども達は、部活動の練習風景がスクリーンで紹介される度に、興味津々な様子で見入っていました。小学校と中学校の先生がともに事前に教材研究を行い、子ども達がどの部活動に関心を持っているのか情報交換されていたこともあって、スクリーンに映し出された部活動名を英語で言う場面では、意図的にその部活動に関心がある子どもに答えさせて興味を引くなどの工夫がありました。

 次に、子ども達は本時のねらいである「I want to join the ~」のフレーズを覚えました。スクリーンに映し出された例文を、Chant(ネイティブが話す英会話をリズムに合わせて発声すること)で、子ども達は楽しみながら短時間で会話文を覚えました。Chantの後には、中学校の先生が小学校の先生との間で役割を決めて見本を見せたり、子どもとの間で役割を決めて練習したりして、相手を意識した英会話ができるように練習を重ねました。そして、最後には子ども同士で英会話をして、自分の入りたい部活動をしっかりと友達に伝えることができました。

 子ども達にとって、中学校での英語学習に期待を膨らませることのできた時間となりました。

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2023年1月18日 特別の教科 道徳(滝野南小学校の先生が滝野中学校へ)

 滝野南小学校の先生が滝野中学校1年生に道徳の授業を行いました。授業のねらいは、子どもたちに社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め、よりよい社会の実現に努める道徳的実践力を培うことでした。

 はじめに、本時の内容に関連して、家庭や学校で「誰かのためにしていること」を交流し合った後、子どもは、先生が読む教材文「加山さんの願い」(「中学生の道徳 自分を見つめる1」あかつき教育図書)の中で心にとまったところに線を引きながら聞きました。その後の意見交流の場面では、ボランティアの訪問先での中井さんや田中さんとの交流を通して、加山さんの心情が変化したことに注目した深い内容の発言が続きました。

 子どもの考えが一段と深まったのは、加山さんが訪問当初うまく交流できなかった中井さんと心の距離が縮まったときにこれまでうまく交流できていると思っていた田中さんの辛そうな表情を思い浮かべた場面と、「加山さんの願い」とはどのようなものなのかを考えた場面でした。自分の意見を書く音だけが聞こえる静寂さが子どもの集中力を物語っていました。

 最後に、子どもは、「人に何かしてあげなければ」と思っていた加山さんが、「誰とでも自然に、人間として出会い支え合い、ともに生きていけばいいのだ」と思えるようになった姿から、社会参画と社会連帯の意味について考え、自分自身を振り返りました。授業を受けた子どもの感想からは、「考えを交流する中で、新しい考えが生まれた良い授業でした。もう1度授業を受けてみたいと思うほど、みんなが集中して意見を交流できていたのが素晴らしいなと思いました。」という感想が寄せられました。

 子どもにとっても、授業を参観した小中学校の先生方にとっても、充実した学びの時間になりました。

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2022年12月1日 社会科(米田小学校の先生が社中学校へ)

 米田小学校の先生が、社中学校1年生に社会科「北アメリカ州」の授業を行いました。子ども達は北アメリカ州で活躍する著名人について調べ、移民の歴史や多様な民族構成について知り、地域の発展に与えた影響について考えました。

 授業の冒頭、「『紐育』これはなんと読むでしょう。」という小学校の先生から突然の難問に、子ども達は興味津々。ヒントをもとに「ニューヨーク」という正解を導き出し、街の写真を見ました。それはイタリア人街や中国人街の写真でした。加えて人種・民族構成のグラフからアメリカ合衆国は様々な人種・民族が生活していることを学びました。その際に、先住民や植民地による移民や奴隷などの歴史的背景も教わりました。次に、アメリカ合衆国で活躍したまたはしている著名人や偉人を発表し合い、その人物のルーツや活躍ぶりについて、タブレットを用いて調べました。イチローやリンカーンなど著名人について発表していく中で、子ども達は今日のアメリカ合衆国の政治やスポーツ、文化、産業など様々な分野で様々な人種・民族の人々が大きな影響を及ぼしていることを学びました。

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2022年11月14日 体育科(滝野中学校の先生が滝野東小学校へ)

 滝野中学校の先生が、滝野東小学校6年生に体育科の保健「喫煙の害」の授業を行いました。子どもたちは、たばこを吸うと、体にどんな影響が現れるのかをクイズを通して学びました。

 クイズでは、1.たばこのけむりに含まれるニコチン、タール、一酸化炭素の怖さ、2.たばこに含まれるがんの物質数、3.長期にわたる喫煙が皮膚や歯に及ぼす影響、4.喫煙者と非喫煙者の体力テスト(持久走)の違い、5.喫煙開始年齢と心臓病やがんによる死亡率の関係、6.主流煙(喫煙者が吸い込む煙)と副流煙(火のついた側の煙)の違いなどを取り上げ、喫煙の怖さを繰り返し伝えました。特に、副流煙は主流煙よりも健康に害が生じることを学び、たばこを吸わない人のことも考えるきっかけになりました。

 最後に、喫煙のきっかけが、家族や友達からの勧めが多いことから、将来たばこを吸わない強い意志を持てるように、20歳になった自分への手紙を書きました。子どもの手紙には、「たばこを吸うと体力がなくなるだけでなく、がんなどの病気になりやすくなります。また、自分だけでなく、家族や子どもにも影響があるので気を付けてください。」という記述がみられ、この授業で学んだ喫煙の怖さがしっかりととらえられていました。

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2022年11月8日 数学科(滝野東小学校の先生が滝野中学校へ)

 滝野東小学校の先生と滝野中学校の先生が滝野中学校1年生に「反比例の利用」の授業を行いました。子ども達は電子レンジでチャーハンを温める際のレンジの出力と温める時間との関係について考えました。

 まずは、ともなって変わる2つの量を表にして整理して考えました。表を横に見ると、電子レンジの出力が2倍、3倍になると、温める時間は、1/2倍、1/3倍となっていることから、2つの量が反比例の関係にあることに気づきました。次に、表を縦に見ることで、比例定数に気付き、反比例の式を導きました。

 反比例は、6年生で習っており、導入では小学校の先生が既習事項を想起させながら問題を提示することで、子ども達は見通しを立てて学習を進めることができていました。次に、中学校の先生が温めるものをギョーザに変えて問題を提示することで、反比例の関係をより深くとらえさせることができました。

 小中学校の2人の先生が反比例の系統性を意識した授業展開にしたことで、基礎問題にかける時間を短縮し、発展問題にかける時間を十分にとることができていました。

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2022年10月24日 体育科(社中学校の先生が福田小学校へ)

社中学校の体育の先生が福田小学校6年生に体育科「陸上運動」の授業を行いました。子どもたちは、正しい走り方を教わった後、自分の走る様子をタブレット端末のカメラ機能を使って動画撮影することで、実際にイメージ通りに走れているかを確認しました。その後、中学校の先生からは、体幹を鍛える方法として、トランポリンを使った練習が紹介され、子どもたちは、トランポリン上でリズムよく腿を上げる練習をしました。最後に、再度、タブレットで自分の走りを確認し、練習の成果を振り返りました。

授業後、子どもたちからは、「自分の走りを動画で撮って見ると、膝があまりあがっていなかったけど、トランポリンの練習をした後に、腿上げのリズムを速くしたら、膝が始め走った時よりも高く上がっていました。」「ちょっと練習しただけで姿勢がよくなりました。次は膝を高く上げることを意識しようと思いました。」との感想が寄せられました。

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2022年10月7日 技術家庭科(福田小学校の先生が社中学校へ)

福田小学校の先生が社中学校1年生に「楽しいコミュニケーションを考えよう」の授業を社中学校の先生とともに行いました。子どもたちは、ネットの特性である「言葉による誤解が起きやすいこと」や「相手が嫌がっていることに気づきにくいこと」を、具体的な事例をもとに考えました。授業では、「おとなしいね」「マイペースだね」といった言葉は、人によっては「嫌だな」と感じることがあること、「自分の写真がSNS上に掲載されること」や「メールやラインですぐに返事がないこと」は、人によって感じ方が違い、それがもとでトラブルが起きる可能性があること等を友達と意見を交流しながら理解を深めました。子どもたちからは、「相手の気持ちを考えて送信することが大切だということを学びました」との感想が寄せられました。

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2022年1月18日 外国語科(滝野中学校の先生が滝野東小学校へ)

滝野中学校の先生が滝野東小学校6年生に「I want ~中学生になったらしたいこと~」の授業を行いました。中学生になったら入りたい部活動について、「I want to join the ~ 」という表現をリズムに合わせて繰り返し練習し、会話をしました。子どもたちからは、「友達と交流することが多かったので、本当に外国の人から質問されたときに、しっかり対応できるようになったと思う」との感想が寄せられ、小学校で始まった外国語学習と中学校での外国語のつながりが活かされた授業が行われました。

 

 

出前授業の様子
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2021年12月17日 音楽科(鴨川小学校の先生が社中学校へ)

鴨川小学校の先生が社中学校1年生に「One Week ~リズムアンサンブルを作ろう~」の授業を行いました。サンプルリズムを手拍子で打ち、リズムのずれや重なり、強弱などの効果を学習した後、班で分担してリズムアンサンブルを作り、リレー形式で演奏しました。
子どもたちからは、「アンサンブルを作ることは難しかったけれど、それ以上に楽しかった」「自分で音楽をつくるのは新鮮で面白かった」との感想が寄せられ、音楽の魅力を伝える授業が行われました。

 

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2021年12月7日 総合的な学習の時間(滝野南小学校の先生が滝野中学校へ)

滝野南小学校の先生が滝野中学校1年生に「あなたの思う平和とは?」の授業を行いました。先生の「ドイツ平和村」での実体験をもとに、他国での取組を紹介し、平和を感じて生きるために必要なことを考えました。
子どもたちからは、「実際の話をしてくれてわかりやすかった」「一人一人が言葉や行動に気をつけて、平和を感じながら幸せに生きていくことが大切だと思った」との感想が寄せられました。

 

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2021年12月3日 社会科(米田小学校の先生が社中学校へ)

米田小学校の先生が社中学校2年生に「日本の諸地域」の授業を行いました。小学校で学習する「加東市のようす」を、外国人人口の増加という具体的な事例をもとに、より発展的に考えました。
子どもたちからは、「最近、外国人の方が増えていたので疑問に思っていましたが、加東市とのつながりがよくわかりました」との感想が寄せられ、自分の住む市における多文化共生の町づくりを考えるきっかけになる授業が行われました。

 

出前授業
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2021年11月25日 国語科(社中学校の先生が社小学校へ)

社中学校の先生が社小学校6年生に「仮名の由来」の授業を行いました。万葉仮名から、平仮名や片仮名への発展を学習し、人々の生活と言葉のつながりを理解することで、言葉への興味関心が高まりました。
子どもたちからは、「要点がしっかりわかった」「社会やほかの教科などにもつながっていておもしろかった」との感想が寄せられ、専門性を活かした授業が行われました。

 

出前授業
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2021年11月24日 数学科(滝野東小学校の先生が滝野中学校へ)

滝野東小学校の先生が滝野中学校1年生に「比例・反比例の利用」の授業を行いました。お店の値引きの仕方による金額の違いを、式や表、グラフを用いて考え、生活に身近な題材から、変化の特徴を捉えました。
子どもたちからは、「やっぱり中学校の問題は、小学校で習ったことが活かされているなと改めて思いました」との感想が寄せられ、小学校と中学校の学習内容のつながりが感じられる授業が行われました。

 

 

出前授業
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2021年11月15日 家庭科(滝野中学校の先生が滝野南小学校へ)

滝野中学校の先生が滝野南小学校6年生に「くふうしようおいしい食事」の授業を行いました。小学校で学習した内容に加え、栄養満点な献立に必要なポイントを発展的に学習し、タブレットを活用して献立を作成しました。
子どもたちからは、「中学校の学習内容がわかってよかった」「栄養満点な食事には、バランスや彩りが大切だとわかりました」との感想が寄せられ、小学校と中学校の学習内容のつながりが感じられる授業が行われました。

 

 

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2021年11月5日 特別の教科 道徳(社小学校の先生が社中学校へ)

社小学校の先生が社中学校1年生に「人に迷惑をかけなければいいのか」の授業を行いました。生徒から引き出した意見を中心に授業を組み立て、発達段階に応じた授業が行われました。

子どもたちからは、「小学校の時に教えてもらった先生だったが、新鮮だった」「ルールはしっかり守らないと、ほかの人や家族にも迷惑をかけるということを忘れずに生活したい」との感想が寄せられました。

出前授業の様子
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2021年9月30日 家庭科(社中学校の先生が鴨川小学校へ)

社中学校の先生が鴨川小学校5・6年生に「はじめようソーイング」の授業を行いました。ミシンの基本的な使い方を学習し、お互いにアドバイスしながら、フラッグガーランド(旗飾り)を作製しました。

子どもたちからは、「先生の話がわかりやすかったです」、「下糸の準備も上手にできました」との感想が寄せられ、専門性を活かした授業が行われました。

出前授業の様子
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2020年2月26日 理科

滝野中学校の先生が滝野東小学校6年生に「大地のつくり」の授業を行いました。実際に模型を作り、地震の揺れと被害について学習しました。

子どもたちからは「中学校との勉強のつながりがよくわかり、中学校へ行くのが楽しみになりました」との感想が寄せられました。

20200226滝野中から滝野東小2

2020年2月21日 音楽科

社中学校の先生が社小学校6年生に「学年合奏」の成功に向けての授業を行いました。音がひとつになっていく楽しさや喜びを専門的に指導してもらい、子どもたちからは「これまで意識していなかったことを意識できるようになりました」との感想が寄せられました。

20200221社中から社小

2020年2月12日 特別の教科 道徳

滝野東小学校の先生が滝野中学校1年生に「人に迷惑をかけなければいいのか?」の授業を行いました。発達段階や小・中学校の指導内容のつながりを意識した授業に、子どもたちからは「小学校の時を振り返れてよかったし、自分の成長も感じられた」などの感想が寄せられました。

20200212滝野東小から滝野中2

2020年2月4日 美術科

東条西小学校の先生が東条中学校1年生に「身近な自然を見つめて~墨で春を生み出そう~」の授業を行いました。小学校の時に学習した技法を活かしながら筆ペンを使って絵を描きました。

子どもたちからは「濃淡をうまく表現できてよかったです」などの感想が寄せられました。

20200204東条西から東条中3

2020年1月16日 国語科

福田小学校の先生が社中学校1年生に「漢字の成り立ち」の授業を行いました。カードを作り、丁寧に小学校での学習を振り返ったり、クイズを交えながら楽しく理解を深めたりしました。

子どもたちからは「小1から勉強したことのつながりを考えられました」などの感想が寄せられました。

20200116 福田小から社中2

2019年12月5日 社会科

社中学校の先生が福田小学校6年生に「民主主義による国を目指して」の授業を行いました。資料の読みとりをもとに、自分の意見を大切にしながら、クラス全員で学習を進めました。

子どもたちからは「とても楽しく勉強ができ、もう一度中学校の先生と勉強がしたいです」との感想が寄せられました。

20191205福田小から社中2

2019年11月26日 国語科

福田小学校の先生が社中学校1年生に「蓬莱の玉の枝」についての授業を行いました。古典特有のリズムを思い出したり、内容を理解するために絵を取り入れるなどの工夫をしたりして、楽しく学習を進めました。

子どもたちからは「すごく丁寧に内容を教えてくれたのでわかりやすかったです」との感想が寄せられました。

20191126 出前授業 社小から社中2

2019年11月8日 理科

東条中学校の先生が東条西小学校6年生に、中学校の学習とのつながりを活かして「水溶液の性質」について授業を行いました。

子どもたちからは「5年生の復習を含めて勉強できました。中学校で出てくる言葉や道具も知れて、中学校の授業が楽しみになりました。」との感想が寄せられました。

20191108 東条中から東条西小1

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