木造獅子・狛犬

更新日:2021年09月21日

木造獅子・狛犬

読み方(ふりがな)

もくぞうしし・こまいぬ

員数

5躯

指定内容

彫刻

指定記号

所有者

加東市厚利地区

指定年月日

2019年(平成31年)3月28日

規模または寸法

1.像高730ミリメートル

2.像高725ミリメートル

3.像高520ミリメートル

4.像高520ミリメートル

5.像高550ミリメートル

制作年代

鎌倉時代から室町時代

作者名

不明

由来または沿革

不明

公開・非公開について

普段は公開していません。

その他

本資料は、厚利地区の山王神社に安置されていたもので、現在は加東市に寄託され保管しています。

 各像の内容をみると、大型の像2躯、小型の像3躯で構成され、いずれも躯部を1本の木材から削り出す手法で制作されています。形態の特徴は、全体的に前脚をしっかり伸ばし、顔は正面もしくはやや斜め前を向けるという特徴を有し、大型の像は体毛の彫り方や躯部の背を高く造り、小型の像は胸部をしっかり張る造形が顕著にみられます。そうした制作方法や彫り方の特徴などから、いずれの像も中世(鎌倉~室町時代)の作例と推定され、大型の像の方がやや年代が遡り鎌倉時代中期から後期の作例と考えられます。

本資料は、市内で確認できる木造獅子・狛犬の数少ない例の1つであり、特に大型の像については、その中でも最古級の作例として位置付けることができます。また、現在の厚利地区周辺が13世紀以降、近江日吉大社の神領地(東厚利庄)であったとする文献史料が残されており、その鎮守社である山王神社に安置された可能性が高い本資料は、当地の歴史的変遷を考える上でも非常に貴重であるといえます。

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